コンピュータが遅いときには OS編


コンピュータが遅いのには色々原因が考えられます。
OS の選定も重要な要素のひとつと言えると思います。

OS とは、オペレーティングシステム、基本ソフトウェアとも呼ばれるもので、有名なところでは、Windows や、Linux、MacOS といったものがあります。

基本ソフトウェアの名の通り、コンピュータの全体的な動作を司る大本のソフトウェアですので、遅い OS を使うだけで、最初からハンデを背負っているのと同じ事になります。

現時点での OS の選択肢として有力なものは、Windows の Windows Vista か Windows XP では無いかと思います。(Linux 等もありますが、詳しい人向けだと思います。Linux 簡単だよ! と言う人もいるとは思いますが、実際に初心者の身になって考えると、Windowsマシンをオススメした方が良いように思います)

みなさんがお店でパソコンを購入した時に最初からインストールされている OS も、Windows Vista か Windows XP が大半では無いかと思います。

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Windows Vista、Windows XP どちらが軽い?


では、Windows Vista 、Windows XP どちらが軽快に動作するでしょうか?

結論から言えば、Windows XP です。

同じ性能のコンピュータの場合、OS が Windows Vista の時は、Windows XP の時よりも動作は遅くなります。
Windows Vista は、Windows XP よりも、コンピュータに要求するスペックが高いためです。
(Windows Vista の方が後から発売されていますので、当然と言えば当然かもしれません)

Windows XP ならメモリが 512MB もあれば軽快に動作しますが、Windows Vista でメモリが 512MB だった場合、満足に動作しないでしょう。
(もっとも、現在はメモリが極端に安くなっていますので、最大メモリ搭載容量の許す限り、一気に増設してしまうというのも手ですが)

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Windows Vista にする理由は?


Windows XP の方が軽いのなら、Windows Vista にする必要があるのか? と疑問を持たれる人も多いと思います。

それは結局、使用者がコンピュータで何をしたいかによると思います。

Windows Aero といった新機能を使用したいといった人には Windows Vista が必要なのでしょう。
(もっとも、フリップ3D や 透過ウインドウなどの新機能をどれだけの人が必要としているのか分かりませんが…)

ですから、Windows Vista で使いたい新機能が無い人にとっては、Windows XP の方が良いかもしれません。

実際、未だに Windows Vista より、Windows XP の方が人気があるようです。

OS 上で、ワープロやブラウザなどのアプリケーションを動かす事が目的なのであって、OS 自体が派手になっても意味がないと考える人が多い為かもしれませんね。

特に実務優先な企業などでは、依然として Windows Vista の導入が敬遠されているようです。
(Windows Vista のダウングレード権を利用して、Windows XP を導入する程です)

ただ、残念ながら、マイクロソフトが Windows XP の一般向けの出荷を 2008年6月30日で停止した為、最近のコンピュータの プリインストールOSは、ほとんど Windows Vista になっています。
(Windows XP も、ULPCと呼ばれる低価格PC向けには、まだ出荷されています)

その為、Windows XP の入手は以前よりも難しくなっているかもしれません。

古い OS のデメリット


古い方がコンパクトな分だけ軽い、考えてみれば当然かもしれません。

「じゃあ、Windows 95 や Windows 98、Windows Me といった、更に古い OS の方がいいじゃないか」
と思う方もいると思います。

ある意味その通りかもしれませんが、いくつか問題があります。

まず、安定性です。
安定性では、Windows 95/98/Me は、Windows XP に遥かに劣ります。

Windows 98 などではお馴染みだった、ブルースクリーンは、Windows XP ではめったに目にする機会がなくなりました。

これは、もともと Windows 95/98/Me が家庭向けだったものに対し、Windows XP は、企業向けだった NTカーネル という安定性の高いカーネルを使用している為です。

次に、サポートの問題です。
古い OS の場合は、OS の発売元、マイクロソフトがサポートを打ち切ってしまっています。
(Windows XP のサポートは延長され、Home 、Professional 共に 2014年4月8日までとなっています)

マイクロソフトのサポートが終了していると、セキュリティホールが見つかった時に、修正ファイルが配布されません。

次に、対応ソフトウェアの問題です。

最近は、インターネットに接続している人が多いと思います。
インターネット接続と、切っても切り離せないのが、ウイルスの問題です。

古い OS の場合、ウイルス対策ソフトが対応を終了してしまっている事が多くなってきました。

古い OS は利用してはいけないの?


上記の修正ファイルやウイルス対策ソフトの問題はありますが、その辺をクリアできるのでしたら問題ないのではないでしょうか?

インターネットに接続していないコンピュータで文書作成して印刷するだけ、というような用途なら問題無く使用できると思います。

事実、まだ Windows 95/98/Me といったコンピュータを使い続けている人も沢山います。

完全にスタンドアローンで利用するのであれば、古いOSのままでも良いかもしれませんね。

個人的な意見になりますが、現時点では Windows XP を選択するのが一番良いのでは無いかと思います。
(サービスパックは、マイクロソフトのホームページより無償提供されており、いつでも最新の SP3 にアップデート出来ますので、サービスパックの有無は問題ないと思います)

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