迷惑メール（spamメール） とは

迷惑メール（spamメール）とは、その名の通り、迷惑なメールの事で、自分が頼んでもいないのに勝手に送信されてくるメールです。

内容は大半が勧誘や詐欺といったもので、ほとんど読む必要はありません。

むしろ、メールを開く事によって、ウイルス感染や情報漏洩（※１）の危険性もありますので、メールを開く事自体やめておいた方が無難だと思います。

メールを開いたつもりが無くても、メーラー（メールソフト）が、プレビューとして勝手に開いてしまう場合もあります。
メーラーが勝手に開かないように、プレビューウインドウ（※２）は表示しないようにしておく事をオススメします。
（OutlookExpress や、Windows Mail なら、メニューの「表示」「レイアウト」からプレビューウインドウの表示の有無を選択可能です）

ちなみに、spam の語源はお肉の缶詰の SPAM のようです。モンティパイソンのコントで SPAM 出たのが始まり？
その為、spam（スパム）では無い正常なメールは ham（ハム）と呼ばれる事もあります。

※１　例えば、HTMLメール内の画像を使って、有効なメールアドレスかどうか調べる等。
　　　安全の為には、メールソフトの設定で、画像表示はしないようにしておいた方が無難です。
※２　プレビューウインドウとは、メールの一覧の下にある内容の表示されるウインドウの事です。
　　　選択しただけでメールを開いてしまうので、表示しないようにしておいた方が無難です。

迷惑メールが沢山届く人と、ほとんど届かない人がいます。
その人たちの違いは一体なんでしょう？

迷惑メールに限らず、メールを送信するには、送信者が受信者のアドレスを知っていなければなりません。
つまり、迷惑メールが届いたという事は、どこかで迷惑メールの送信業者にメールアドレスを知られたか、存在するメールアドレスだと推測されたという事になります。

迷惑メールが大量に届く人は、自分が以下の事に該当していないかどうか確認してみましょう。

・メールアドレスが簡単である。
・ホームページでメールアドレスを公開している。
・掲示板等にメールアドレスを書き込んでしまった。
・そのメールアドレスで、怪しげなサービスに申し込んでしまった事がある。

メールアドレスが簡単な英単語（happy や love など）だったりすると、簡単に迷惑メールは届いてしまいます。
ホームページを公開している人で、連絡先としてメールアドレスを表示していたりすると、そこからメールアドレスを知られてしまいます。
掲示板等にメールアドレスを書き込んでしまった場合も、ホームページで公開したのと同じような事になります。
怪しげなサービス（アダルトや情報商材等）に申し込みしたアドレスは、どこかで流出してしまう事はあると思います。
もちろん、アダルトや情報商材全てが怪しいと言うつもりはありませんが、そのサービスの提供元が信頼できるところかどうかの判断は必要だと思います。

ただ、どんなに用心していても、迷惑メールがくる時はくるので、多少の迷惑メールなら気にしない余裕も必要かもしれません。

対策といっても、大きく、迷惑メールが届かないようにする対策と、迷惑メールが届くようになった時の対策、に分ける事が出来ると思います。

迷惑メールが届かないようにする対策ですが、まず、迷惑メール送信業者にアドレスを知られないようにする事が一番です。

知られない、また、簡単に推測されないようにする為に、ハイフン（-）や数字を含めて複雑なメールアドレスにしましょう。

また、ホームページを公開している場合は、連絡先としてメールアドレスをそのまま表示するのでは無く、メールフォーム等を設置して、メールアドレスが分からないようにするのも効果的だと思います。
（メールフォームは、フリーのＣＧＩを設置したり、無料レンタルを利用すると良いでしょう）

掲示板等で極力メールアドレスを書き込まないようにする注意も必要です。

どうしても連絡先のメールアドレスを表示する必要がある場合は、迷惑メールがきても良いように捨てアドレスを用意するのも手です。

迷惑メールが届くようになってしまった時の対策ですが、一番簡単な対策は、メールアドレスを変更してしまう事です。
ただ、そのメールアドレスをあちこちで使用していると、メールアドレスの切り替えも大変です。

あらかじめ、

ネットバンキングや株取引用のメールアドレス
仕事用のメールアドレス
友達との連絡用メールアドレス
懸賞応募用のメールアドレス

といった感じに、使用用途によってメールアドレスを使い分けておくと、問題があった時に、メールアドレスの切り替えも比較的簡単かもしれません。

もっとも、増やしすぎてもかえって混乱してしまうかもしれませんので、その辺は自分にあった分け方を探していく必要があります。

また、プロバイダ側で迷惑メール対策サービスを提供している場合もありますので、そちらを利用する方法もあります。

迷惑メール対策は、通常、コンピュータが自動的に迷惑メールかどうかを判定し、メールの振り分けを行います。
その為、誤判定がある場合がありますので、あらかじめ注意しましょう。

プロバイダ側で迷惑メール対策サービスを提供していない場合は、迷惑メール対策ソフトを利用する方法もあります。

最近の NortonInternetSecurity や ウイルスバスターといったウイルス対策ソフトには、迷惑メール対策機能があるので、そちらを利用するのも良いでしょう。
（Nortonの迷惑メール対策は、Add-on Pack として追加ダウンロードする必要があります）

また、フリーメールの迷惑メールフィルタを利用するという方法もあります。

例えば、Google の提供する Gmail というフリーメールは、外部メールとして設定する事で、他社発行のメールアドレスも受信する事が出来るようになります。
（Gmail の設定から「別のメールアカウントを追加」）

そうする事で、他のプロバイダのメールアドレスでも、Gmail の迷惑メールフィルタを利用する事が出来るようになります。